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<掘り起こした士は100%循環 特許の取得を視野に入れ 世界を相手にビジネス戦略>
株式会社山辰鉱産 初代代表取締役 山下辰己氏
 未曾有の建設ブームに沸きかえっていた、昭和50年代から60年代にかけての日本。
全国の工事現場からは、日々膨大な量の土が掘り起こされ、廃棄処分されていた。
「この残土はどうにかならないものか?」と大いなる疑問を抱いた人物がいる。
静岡県浜松市の砕石販売会社、株式会社山辰鉱産の山下前社長である。
以来、永年こわたってコツコツと建設発生土リサイクルの研究・開発を積み上げた結果、
昨年10月、ついに特許を取得した。

土を里帰りさせるその方法とは?
 山辰鉱産は、昭和53年の設立当初、工事現場の埋め立てに使用される、砕石の販売を主業としていた。
 国内のいたるところで大型公共工事が展開され、ダンプカーが砂塵を巻きあげて走り回っていた時代である。
「道路工事で掘り返された土は、ダンプで埋め立て処分場に運び、掘った穴には、山を削るなど、自然を破壊して得たものを運んで埋め立てる。くる日もくる日も、そのくり返しでした」
 山下前社長はそういって、遠い日に思いを馳せる。

 掘り起こした土は、混入物があるうえに脆いので、そのままでは再利用は不可である。このため廃棄処分とし、工事現場の埋め立てにはバージン材を使用する。
昭和50年代から60年代にかけて、緑の山々が次々と削り取られ、川床や砂浜が掘り下げられたのは、そのためだ。

 廃棄処分になった土やコンクリート破片、アスファルト破片などは、もよりの最終処分場に運ばれ、次々と埋め立てられた。だが、困った問題が持ちあがってきた。埋め立てる場所がなくなり、遠く離れた施設まで運ばなくてはならなくなってきたのだ。

 山下前社長は、そのころから砕石を販売する一方で「こんなに自然を破壊してしまっていいのか?」と不安、疑問を持ちはじめたという。
「土を埋め立てずに、なんとか再生させる方法はないのだろうか?」
「土の再利用が可能になれば、捨てに行く手間も省けるし、自然破壊にも歯止めがかけられる・・・・」
そう考えたのが、リサイクルプラント・土質改良土の研究に、のめりこむきっかけとなった。
 

改良土(左)と一般の砕石
昭和61年に、産業廃棄物の中間管理施設を建設し、本格的に改良土の研究に取りかかった。
残土、コンクリート塊、アスファルト塊などを分別して、単品ごとに再利用されていたものを、残土を主原料に混合させてリサイクルできないものか、と考えて研究をかさねていった。
その結果、平成5年、残土とガラ類を混合リサイクルできる、土質改良土を開発・製品化に、ついに成功した。
最近では、改良砂と上層路盤材の開発に成功。2006年10月、再生石灰安定処理上層路盤材の特許を取得した。

環境保全と地盤強化で初めて特許を取得

▲特許証
 この取得により開発した、掘削土を使用した上層路盤材の製造方法、および、それによって製造された上層路盤材の特許権は、ひろく認知されたことになる。 

掘削土に建設廃棄物のコンクリート塊またはアスファルト塊、あるいはコンクリート塊とアスファルト塊の混合物を加えて破砕し、これに生石灰を加えて、粒径が40mm以下の各種道路用埋戻材を製造することができる。
 採石場の石や土よりも粒がそろっているため隙間も少なく、地盤の強化にも効果を発揮する。環境保全と地震対策という2大課題を抱える国にとって、まことに頼りになる技術、製品の誕生といえる。

 特許技術によって生まれた上層路盤材は、すでに静岡県の認可が得られており、浜松市発注工事で使用されている。
 「この路盤材のほかに、残土を改良した、水に強くて腐食に強い改良砂の特許も近く出願します。これで100%循環型の残土リサイクルプラントを完成させることができましたが、今後も改良を含め、研究・開発を続けていきたい」 と山下前社長は抱負を語る。

・掘削土を使用した路盤材の製造方法と、これにより製造された路盤材 
・掘削土のリサイクル方法と、これにより製造された道路用路床材料
・掘削土を使用した上層路盤材の製造プラント 
・掘削土を使用した路盤材の製造プラント
など、4件の特許を申請中である。

 このほかにも、汚泥処理のための中性固化装置の開発。地元・浜名湖の周辺住民が、漁業への悪影響や悪臭に頭を痛めていた「アオサ」(浅海の岩などに付着する緑藻類)の肥料化にも成功している。

 「残土のリサイクル方法や製品開発は、もちろんビジネスとしてやってきました。しかし、それと同時に、環境保全に貢献しているという充実感、喜びを感じます」 と話す山下前社長である。

 31歳で会社を立ち上げてから、今年で29年。その未来は、特許の取得によって、さらに大きく開けようとしている。

▲初代代表取締役・山下辰己氏
山下前社長の信念は「人は磨けば光る」。

そのため、社員には土木施工管理技士、建設機械施工技士、舗装施工管理技士など各種の資格取得にチャレンジさせている。

最近も、2名が1級舗装施工管理技術者試験に合格した。
27名の社員のなかで、8割以上が、なんらかの資格を持っている。

ISO9001は平成10年、ISO14001は同12年に取得している。

TRUCK&BUS MAGAZINE 【FUSO】 
2007.2月号に掲載
▲ISO9001/ISO14001取得
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